はじめに
現状、ポッドキャストと言えば音声ポッドキャストのことを指すことが多いですが、ポッドキャスティングとは元来RSSを利用して音声や動画を配信する仕組みであり、音声と同様に動画を配信することも可能です。ビデオ再生機能を備えたポータブルプレイヤーを使えば、「配信した動画を電車の中などで見る」などのことができます。そこで今回はSeesaaポッドキャストの特設ブログであるPodcastSpecialBLOGで配信されている動画が実際にはどのように編集されているかをテーマにして、WindowsXPSP2に標準搭載されている動画編集ソフトWindowsムービーメーカーを使った簡単な動画編集方法をまとめてみようと思います。
なお、本ドキュメントは使用OSがWindowsXPSP2であることを前提として説明をしますのでご了承下さい。
また前もってQuickTimeをインストールしておく必要がありますが、iTunesがすでにインストールされているPCならQuickTimeも同時にインストールされているため問題ありません。
※注意
このヘルプトピックはあくまでも参考資料としてご使用下さい。シーサー株式会社ではここで紹介したソフトの操作方法や編集の仕方などについてのサポートは一切行っておりません。お問い合わせいただいてもご返答はいたしかねますのでご了承下さい。
何はなくともまずはコンテンツ制作のための素材をあつめなくてはなりません。
※注意
素材集めの際は著作権や肖像権に十分注意して下さい。他者の創作物を許可なく使用したり、他人を無許可で撮影したデータを使用したりすることは著作権の侵害に当たるケースがあるためおやめ下さい。
素材の色々
動画素材(必須)
動画コンテンツの本体部分。ビデオカメラで撮影するのが一般的ですが、携帯電話やデジタルカメラなどでも撮影できるケースがあります。
まずはあまり肩に力を入れず、お手持ちの機材で「あ、これ動画も撮れるんだ」というようなノリで挑戦してみるのがよいと思います。
新規にビデオカメラを購入する場合にはPCとデータのやりとりが容易なものを選ぶと手間が減らせて便利です。(最近では多くの機種でSDカードやDVDを保存媒体としてサポートしていますのでずいぶん容易になりました。お店の人に聞いてみましょう)
ビデオカメラで撮影されたデータは、機種にもよりますがMP4やMOVといった動画ファイルとして保存されることが多いようです。
※もしもあなたが初心者で「とりあえず、試しにやってみよう」と考えているのならば、動画素材は小さいものを用意するのをおすすめします。動画素材が小さければファイルの変換などの処理が早く終わりますので、試行錯誤の際の負担が軽くなります。
音声素材(必要に応じて)
動画に付随する音声(出演者が話している声など)は、基本的にはビデオカメラが同時に収録してくれます。
動画にBGMやナレーションを付けたい場合には、BGMやナレーションの音源を別個調達する必要があります。
静止画素材(好みで)
Seesaaポッドキャストで配信されている動画は出演される方のブログURLなど、文字情報が多くあるためふんだんに静止画素材を用いています。
後述する編集作業で静止画もビデオの中に挿入することができますので、ご自身でイラストを描かれる方などは予め作っておいてそれをビデオに表示することも出来ます。
その際、注意しなくてはならないのは画像のサイズです。一般的には横640ピクセル縦480ピクセルのVGAサイズ(縦横比べてやや横に長い四角形)で作成されるのが多いかと思われます。
動画編集編
素材が集まったら、いよいよ編集の開始です。編集の仕方は多種多様。使われるソフトも様々ですし、手順も様々です。
ここではあくまでも私、ポッドキャスト担当が現在採用している手法を紹介しています。
1.動画素材をAVI形式(ファイル名.avi)に変換する。
ビデオカメラで撮影されたデータがmp4やmovといったApple系の動画フォーマットである場合、そのままではこれから行う編集がしづらいので、下ごしらえとして一旦AVI形式に変換します。
ここでQTconverterというソフトを使います。
QTconverterを起動したところ。
変換元に元ファイルのパスを指定し、形式でAVIを選択する。
QuickTimeをインストールした状態でこのソフトを使うと、mp4やmovといったQuickTime系の動画ファイルをavi形式に変換できたり、またavi形式で作成した動画ファイルをmp4やmovに変換することができます。
※avi形式はファイルサイズが非常に大きくなりますので、事前にハードディスクの容量を確認しておきましょう。あくまでも目安ですが、10GBほどの空き容量を確保しておくと安心です。ちなみにこの動画の場合、最終的には2.85MBのファイルになっていますが、avi形式では286MB。基本的にはムービーの長さに比例して動画サイズが大きくなりますから、やや長編の動画を扱う場合にはたくさんの空き容量を確保しておく必要があります。
2.Windowsムービーメーカーに素材を登録する
Windowsムービーメーカーを立ち上げたら、まずは素材(Windowsムービーメーカーではクリップといいます)を中央のスペースにドラッグアンドドロップして登録します。
まず動画、それから静止画像や音声など他の素材を登録しましょう。
編集に使う素材を登録したら、下部のタイムラインにドラッグアンドドロップで登録します。
※「タイムラインの表示」と表示されている場合にはストーリーボードが表示されていますので、「タイムラインの表示」をクリックしてタイムラインを表示して下さい。
タイムラインに登録した素材の開始位置や再生時間などはドラッグアンドドロップで編集することもできます。
WordやExcelなどと同じようにCtrl+Zのショートカットキーで直前の操作を元に戻すことができますので、いろいろ触って感覚を身につけましょう。
3.まずは出力してみる
素材を幾つかタイムラインに登録して、順番を並び替えるなどしたら、ひとまず練習ということで実際に動画ファイルとして出力してみましょう。
ファイルメニューから「ムービーファイルの保存」でもできますが、ショートカットキーCtrl+Pでもできます。
感覚的には「印刷」に近い操作となります。以下の画面のように順々に進んでください。
ポッドキャスティングで配信する場合にはここがポイントになります。
まずはAVI形式で出力して下さい。他の項目ですと基本的にwmv形式で出力されます。
wmvは高い圧縮率(サイズが小さくなる)を持つなど優れた動画フォーマットではありますが、iTunesで扱えませんので、ポッドキャストで配信する場合にはmov形式でアップすることをオススメします。avi形式で出力した後、前出のQTconverterでmov形式あるいはmp4形式に変換します。
保存作業が終了すると、指定箇所(デフォルトではマイドキュメント内のマイビデオ)に動画ファイルが保存されます。確認して、問題がなければQTconverterでAVI形式からmovやmp4で変換しましょう。
使い方は前述した手順と同じですが、今回はプルダウンメニューで設定を変更する必要があります。
Seesaaポッドキャスト制作動画では、画質と容量のバランスを考えて「H.264 220kbps 320x240 15fps kyef 75,AAC 32kHz 80kbps Stereo」を選択することが多いです。
ファイルサイズが大きすぎる場合などは画質や音質がやや落ちますが「H.264 80kbps 160x120 10 fps keyf 50, AAC 16kHz 20kbps Mono」を選択しています。
変換が終了したら動画ファイルが生成されていますので、一度再生して品質を確認してみましょう。
素材の登録からムービーファイルの生成および変換までの流れが分かれば、次は少し手の込んだ編集をしてみましょう。
カット編集
Windowsムービーメーカーはプレイヤーが常時表示されているので編集結果を確認しながら作業をすることができます。プレイヤーの基本的な扱い方は、WindowsMediaPlayerと同じです。このプレイヤー部分に表示されている分割ボタンを使うことでカット処理が容易に行えます。
カットしたい部分にタイムラインの軸を合わせて分割ボタンをクリックすると、そこから前後に動画を分割することができます。
たとえば動画の開始数秒をカットしたい場合には、その数秒が終わったタイミングで分割ボタンをクリックすると前半部分を分割することが出来ます。この分割された前半部分を右クリックして「削除」を行いますと、できあがる動画からその部分を削除することができます。
※同様の操作を行うことで動画の途中をカットすることもできますので試してみましょう。
※プレイヤー部分で結果を確認しながらカットする位置を決める場合、Alt+矢印キーでコマ送りをすることができます。より厳密な位置決めをする場合にはこちらがおすすめ。
BGM編集
動画にBGMを挿入する場合は事前にクリップとしてMP3ファイルなどを登録しておき、タイムラインにドラッグアンドドロップします。(動画に付随する音声とは異なり、オーディオ/音楽のタイムラインに登録されます)再生を開始する位置に先頭部分を合わせれば、そこを起点として背景として音楽を流すことができます。
ポッドキャストで使える音楽を探すには?
タイトルとクレジットの編集
Windowsムービーメーカーの標準機能を使ってタイトルやクレジットを付けることもできます。ウィザード形式で登録できるので簡単です。プレイヤー部分に結果が表示されますので、いろいろ試してみましょう!
Qタイトルとクレジットってなに?
タイトル=ビデオに合わせて表示する文字情報のことを全般的にタイトルと言います。バラエティ番組などでおなじみのテロップもタイトルの一種です。
クレジット=正式にはクレジットタイトルと呼称します。いわゆるスタッフロール。
※タイムラインでのドラッグアンドドロップでタイトルを表示するタイミングを調整すれば、字幕っぽく表示することもできます。
オリジナリティあふれる動画を作成するためには、やはり専用のソフトを購入する必要があるかもしれません。
ですが、動画そのものに魅力があって体裁はどこかで見たことがあるような動画であっても特に問題がないような場合であれば、Windowsムービーメーカーでも十分作成することが可能です。
なによりWindowsXPSP2には無料で搭載されているソフトですから、まずはこれから動画編集に親しんでみるというのもいい選択だと思います。
皆さんもこの機会に動画編集にトライしてみて、楽しい動画を作ってドシドシSeesaaブログにアップロードして下さいね!


